バスのリアルタイム運行情報を表示
ちょっと古いのですが「日経ソフトウエア 2022年 11月号」の「バスのリアルタイム運行情報をGoogleマップに表示しよう」という特集が載っています。
公共交通オープンデータセンターで公開されているデータを使ってバスの位置をリアルタイムに表示するというものです。
記事では都営バスのデータを使っていますが、関西の路線のデータが取得できるならそれを使ってやってみたいと思っています。
公共交通オープンデータセンター
公共交通オープンデータセンターとは
公共交通オープンデータ協議会が運営するサービスで、鉄道・バス・航空・船舶などの公共交通事業者のデータを一般に公開し、開発者が利用できるAPI（Application Programming Interface）を通じて提供しています。
開発者のデータ利用
公共交通オープンデータセンター開発者サイトにユーザー登録を行うとデータを利用することができます。
ユーザー登録が完了すると開発者サイトの記載されているAPI使用に沿って公共交通データを利用することが可能になります。
ユーザー登録は無料だそうです。
ユーザー登録
開発者サイト https://developer.odpt.org/ を開きます。
下にスクロールして「ユーザー登録」ボタンをクリック
各項目を入力します。
「*」は必須項目です。
悩む個所はありませんでしたが、住所は番地・あれば部屋番号まで必要だそうです。
「会社名・団体名・学校名」は「個人」にしました。
一通り入力したら「ガイドラインに同意」にチェックを入れて「この内容で登録を申請する」をクリックします。
上記で登録したメールアドレス宛に確認メールが届きます。
確認済みの画面が表示されます。
「ログインできるようになりました」と書いてあるので、ログインしてみました。
開発者サイト の右上の「ログイン」ボタンをクリック。
登録したメールアドレスとパスワードでログイン
すると、下記のメッセージが表示され、開発者サイトのトップに戻りました。
未だログインは出来ないようです。
確認完了のメールが届くのを待つしかありませんね。
ログイン
翌日にメールが届きました。
メール記載のURLか開発者サイトの右上の「ログイン」をクリックして、ログインします。
無事ログインできました。
アクセストークン
APIの利用時にはアクセストークンが必要ですので、これを取得します。
右上の「ログイン中」をクリックすると、メニューが開くので「ODPTセンター用アクセストークン」を選択します。
「ODPTセンター用アクセストークンの確認・追加・削除」画面が開きます。
アクセストークンをURLに
「https://api.odpt.org/api/・・・・?acl:consumerKey=”アクセストークン”」みたいに埋め込んで使うようです。
アクセストークンは複数作成・管理できるようです。
API呼び出し先や用途ごとに使い分けることで、より詳細な利用状況の管理やセキュリティの向上が可能だそうです。
なので「Google Maps Platform テスト用」というアクセストークンを作って、これを使って行こうと思います。
「追加」ボタンをクリックすると新しいアクセストークンが表示されるので、名称を入力して「この内容で更新する」をクリックすると、開発者サイトのトップページに戻ります。
再度「ODPTセンター用アクセストークンの確認・追加・削除」画面を開いてみると新しいアクセストークンが追加されているのが確認できます。
データセット
公開されているデータの詳細とアクセス方法は データセット 画面で確認できます。
大阪のデータ検索してみましたが阪九フェリーが1件表示されただけでした。
奈良・兵庫・神戸も無いようです。
京都はありました。
京都市営バス
京都市営バスを見てみると、
「データとリソース」の「京都市営バス-20250929 / Kyoto City Bus-20250929」をクリックしてみると下記の画面が表示されました。
タイトル下の「URL:https:// ～」で始まる行は下記のようになっていました。
この[アクセストークン/YOUR_ACCESS_TOKEN]の所に先ほど取得したアクセストークンをいれて呼び出せばデータが利用できるのだと思われます。
URL: https://api.odpt.org/api/v4/files/odpt/KyotoMunicipalTransportation/Kyoto_City_Bus_GTFS.zip?date=20250929&acl:consumerKey=[アクセストークン/YOUR_ACCESS_TOKEN]だだ、どうやらこれはリアルタイムの車両位置情報ではないようです。
リアルタイム情報を探す
データセット画面の左側で「バス-bus」を選択
バス関連の情報が選択できるようになるので「バス関連リアルタイム情報」を選択
28件ひっかかりました。
京都バス
リアルタイム情報で京都バスがありました。
下記のデータが提供されているようです。
- 各車両のリアルタイム車両位置情報（VehiclePosition）
- ルート変更情報（TripUpdates）
- 運行情報（Alert）
都営バス
日経ソフトウエアの特集では、都営バスのデータを利用しています。
提供されるデータが同じようなものなのか見てみました。
京都バスにはない「GTFS-RT形式」というのが気になったので調べた所、
「公共交通機関のリアルタイムな情報（バスの位置情報、遅延情報、運行状況など）を交換するための国際標準フォーマット」だそうで、「Protocol Buffers」と呼ばれる形式で記述されているようです。
そして、下記の３つのデータが含まれているそうです。
- 各車両のリアルタイム車両位置情報（VehiclePosition）
- ルート変更情報（TripUpdates）
- 運行情報（Alert）
京都バスのデータも「データ形式：Protocol Buffers」となっているので記述形式は同じようですが、3つのデータがそれぞれ別々に提供されています。
どうしようかな
京都バスでも必要なデータが入手できそうですが、まず最初に日経ソフトウエアの特集どおりに都営バスのデータで作成して理解を深めてから京都バスのデータを使ってみようと思います。
あと、記事が３年前のものなので Maps JavaScript APIや公共交通オープンデータセンター API の仕様も変わっているかもしれませんので、そのへんも調べながらになりそうです。
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